====== RhinoはVistaで動作しますか? ====== > **Summary:** //はい、動作しますが、注意しなければならない問題があります。(どうぞご自身の体験報告も追加してください。)// =====概要===== RhinoはWindows Vistaでも動作しますが、同じハードウェアを使ったWindows XPや2000より3D表示のパフォーマンス(OpenGL)がかなり下がる可能性があります。[[http://www.tomshardware.com/2007/01/29/xp-vs-vista/page6.html|Independent benchmarks]] をご覧になって頂くと、OpenGLを使う他のアプリケーションでもパフォーマンスが下がることが分かります。 Vistaにはまた新しいセキュリティ機能もあり、起動の際にセキュリティメッセージが少し多く表示される可能性があります。 私共の計画では、今後のRhino4.0サービスリリースで、VistaでDirectXをサポートすることを考えています。 MicrosoftがOpenGLのサポートを改善しない限り、OpenGL表示をスピードアップする特別なビデオディスプレイドライバを使わずにRhino 3.0をVistaでうまく動作させることはできない可能性があります。 =====ビデオとアクセラレートされた3D表示===== Rhino 3.0および4.0は、アクセラレートされた3D表示にOpenGLを使用します。OpenGLは、3D表示のパフォーマンスを向上させるためにグラフィックスアクセラレータカードを使用することができます。 **アクセラレートされていないOpenGL** Windows Vistaでは、アクセラレートされていないOpenGL(OpenGLソフトウェアエミュレーション、または標準OpenGLとも呼ばれる)がサポートされています。RhinoはアクセラレートされていないOpenGLを使って動作可能ですが、(OpenGLがアクセラレートされていないため、)特に大きなモデルでは速度が非常に遅くなります。 Windows Vistaは、アクセラレートされたOpenGLを直接サポートしていません。また、ビデオカードのメーカーによってはカードのためのドライバを供給していません。アクセラレートされたOpenGLをサポートするビデオカードドライバが出るかどうかは分かっていません。 **XPからVistaへのアップグレード** Windows XPで優れた3Dアクセラレーションを行うOpenGLカードをお持ちの場合でも、Vista用のドライバがないと、Vistaにアップグレードした場合にそのOpenGLカードの効果が薄れるか、なくなってしまう可能性が大きくあります。これはまったく同じハードウェアを使っても、Rhinoの3D表示がXPよりもVistaで遅くなる可能性を意味します。 **Vista搭載の新しいコンピュータ** Vistaがあらかじめプレインストールされている新しいコンピュータのご購入を考えておられる場合、 使われるビデオカードのOpenGLドライバが供給されているかどうかを確認してください。ドライバがない場合、Rhinoの表示速度が非常に遅くなる可能性が高くなります。 **Vista対応のグラフィックドライバ** [[http://www.nvidia.com/content/drivers/drivers.asp|nVidia]] と [[http://ati.amd.com/support/driver.html|ATI]] は、更新されたドライバを定期的にリリースしてVistaでの表示の問題を修正しています。ウェブサイトをチェックして、これらの会社のVistaドライバがお使いのハードウェアと動作するかどうかを確認してください。 Rhino 4での修正: Rhino 4の最初のサービスリリースには、RhinoがVistaで正しくアクセラレートされたグラフィックスを使えることを可能にするいくつかの表示の問題の修正が含まれる予定です。それまでの間は、下の2つのオプションの内のどちらかをお試しください。 * オプション1: rhino4.exeアプリケーションファイルを右クリックし、「互換性」セクションで「Disable desktop composition」にチェックマークを入れます。これによってVistaをXPのようなデスクトップにすることができます(Aeroガラスがオフになります)。 * オプション2: [[DirectX|DirectX display plug-in]] を使用します。このプラグインは英語WikiのRhino Labsからダウンロードできます。 =====セキュリティ===== * Vistaには、セキュリティ警告のポップアップやその他のセキュリティの機能が多いので、疲れてしまいますが、Rhinoは起動時に2回ほどセキュリティ警告が表示される可能性があるだけでそれ以外は通常通り動作します。 * Rhino 4での対応: Rhinoを起動時に表示されるポップアップセキュリティ警告は、起動時のサービスリリースのチェック機能が原因です。Rhino 4の最初のリリースには、「TestDisableCheckForUpdates」という隠れコマンドがあり、このコマンドを実行すると、セキュリティ警告のポップアップを表示しないようにすることができます。このコマンドを2度実行すると、サービスリリースのチェックが再度オンになってしまいます。この問題はRhinoの最初のサービスリリースで解決する予定です。サービスリリースの自動チェックを無効にした場合、ヘルプメニューにある「サービスリリースのチェック」を選択すれば、サービスリリースのチェックが行えます。 =====メモリ===== Vistaは、XPよりもよりメモリを使用します。プロセッサに使用可能なメモリの総量は変更されていませんが、RAMの使用可能量は、Vistaではより少なくなっています。よって、Windows XPでRhino 3.0を実行するのにメモリを多く使用している方は、Vistaではそれ以上に悪くなります。Rhino 3.0がVistaで使用できるRAMの最大量は、2GBです。 Rhino 4.0は、しかしながら、可能な場合に3GBのRAMを使用するようにコンパイルされています。Windows XPとWindows Vistaの両方で、可能な場合Rhinoは3GBのRAMを使用できます。XPはメモリをVistaより少なく使用するので、より多くのメモリが使用可能です。 メモリが重要である場合、VistaよりXPの方が使用可能メモリが多いということを考慮してください。 =====Rhino 3.0===== Rhino 3.0をVistaで走らせる場合、いくつかの問題があります。これらは修正されません。RhinoをWindows Vistaで動かしたい場合、McNeelはRhino 4.0にアップグレードされることを勧めています。 > **問題は次の通りです:** //// * OpenGL表示がXPよりもVistaで遅い可能性があります。また、ビューポートが黒く表示される、おかしな表示がされるなど、大きな表示の問題が起こる可能性もあります。 * Rhinoがレジストリに書き込めないなど、いくつかのダイアログボックスが起動時に表示される可能性があります。 * Vistaには、WinHelp (WinHlp32.exe)が含まれません。Rhino 3.0のヘルプファイルは、WinHelpファイルですので、Microsoftのサイトから次のアップデートをダウンロードしない限りVistaではヘルプが見れません: **[[http://www.microsoft.com:80/downloads/details.aspx?familyid=6ebcfad9-d3f5-4365-8070-334cd175d4bb&displaylang=en|//VistaのWinHelpをダウンロード...//]]** McNeelのJeff LaSorからのVistaでV3.0を動かす際のアドバイス: Vistaで特定の互換性モードでRhinoを動作させるように設定の変更を試してみてください。下の手順を試してみてください。 1) デスクトップのRhinoアイコンを右クリックし、「プロパティ」を選択します。 2) 「互換性」タブをクリックします。 3) 「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックマークを付け、「Windows XP (サービスパック2)」を選択します。 4) また下の2つのオプションにチェックマークを付けます。 [X] 視覚テーマを無効にする [X] Disable desktop composition(デスクトップ構成を無効にする) これでV3の動作が少しよくなる可能性があります。しかし、このことでVistaの新しい視覚効果(不透明なウィンドウなど)が設定を元に戻すまで使えなくなります。 =====ご自身の体験をお書きください。=====