====== Zooのインストールと設定 ====== > **製品:** //[[ja:zoo:home|Zoo]]// > **要約:** //Zooワークグループライセンスマネージャのインストールのヒント// =====概要===== Zooは同じWindowsドメインまたはワークグループユーザー間で[[ja:rhino:home|Rhino]]、[[ja:brazil:home|Brazil]]、[[ja:bongo:home|Bongo]]、[[ja:flamingo:home|Flamingo]]、[[ja:penguin:home|Penguin]]のライセンス(CD-Key)を共有できるようにするものです。Zooは、Rhino 4.0のCD-Key、そして前のバージョンの[[ja:rhino:home|Rhino]]、[[ja:bongo:home|Bongo]]、[[ja:flamingo:home|Flamingo]]、[[ja:penguin:home|Penguin]]からのCD-Keyとも動作するように設計されています。 =====トポロジー===== **1. 小規模なネットワーク** ZooとRhinoのすべてのクライアントコンピュータは同じネットワークサブネット、バーチャルLAN、ファイアウォールの内側にあります。この場合、Zooは特別なネットワーク設定なしにRhinoのクライアントコンピュータすべてと動作します。 {{:ja:zoo:zooconfigbroadcast_j_small.png|}} **2. ルーターを使用したネットワーク** ZooとRhinoのクライアントコンピュータがルーターの反対側にあり、Rhinoのクライアントコンピュータが異なるネットワークセグメント内、異なるルーターの背後、異なるバーチャルLAN上にあることが考えられます。この場合、 RhinoがZooを検出できるようにするために、ネットワークまたはクライアントコンピュータ設定を追加で行う必要があります。詳細については、このページの下の方にある[[#ルーターを使用したネットワークで動作するようにZooを設定する]]をご覧ください。 {{:ja:zoo:zooconfigdns_j_small.png|}} =====既存のインストールがある場合===== 次の2種類の方法(モード)があります。 **1. プライマリモード** ネットワークでZoo 4.0だけを実行します。Zoo 4.0がRhino 4.0のCD-Keyを含むすべてのタイプのCD-Keyの要求を処理します。 **2. セカンダリモード** ネットワークでZoo 4.0を前のバージョンのZooと一緒に実行します。このモードでは、Zoo 4.0はRhino 4.0のCD-Keyの要求のみを処理します。このモードは、(順調に動くことが分かっている)既存のZooの設定に支障をきたさずにZooをテストするのに便利です。詳細については、下の方にある[[#設定]]をご覧ください。 =====インストール===== * 前のバージョンのZooを既に実行しているシステムにインストールした場合、Zoo 4.0をインストールする前にZooを停止する必要があります。 * Zoo 4.0のインストーラが前のバージョンのZooがシステムにインストールされていることを検出した場合、デフォルトではZoo 4.0は前のリリースと同じフォルダにインストールされます。Zoo 4.0をセカンダリモードで実行したい場合は、前のリリースと同じフォルダにはインストールしないでください。 * Zoo 4.0を前のリリースと同じフォルダにインストールする場合、インストーラは前のリリースのZoo(Zoo.exe)とそのライセンスファイル(Zoo.key)の両方のバックアップコピーを作成します。またZoo 4.0を始めて実行する際には、前のライセンスが自動的にインポートされます。 =====設定===== * **プライマリモード(デフォルト)の設定** - Zoo 4.0を開始します。 - 使用するRhino 3.0、Penguin、Bongo、FlamingoのすべてのKeyを含むCD-KeyをZoo 4.0に追加します。 - Zoo 4.0をスタートアッププログラムリストに追加します。 - Zoo 1.0をスタートアッププログラムリストから削除します。 * **セカンダリモードの設定** - Zoo 1.0または1.1を停止します。 - Zoo 4.0を開始します。 - Tools->Optionsを選択し、「Disable support for legacy licenses」オプションを有効(チェックマークを付ける)にします。 - Zoo 4.0を停止し、再び開始します。 - CD-KeyをZoo 4.0に追加します。前のバージョンのRhinoのキーを追加することもできます。しかし、上のオプションが設定されている間はZoo 4.0はこれらのキーは配布しません。 - Zoo 1.0または1.1を開始します。 - Zoo 4.0をスタートアッププログラムリストに追加します。 =====ルーターを使用したネットワークで動作するようにZooを設定する===== デフォルトで、RhinoはネットワークでメッセージをブロードキャストすることによってZooを探します。これは1つのVLanやサブネット内では(すべてのコンピュータがルーターの同じ側にある限り)問題がなく作動しますが、複数のVLanがある場合、追加設定を行う必要があります。 **ルーターを使用したネットワークの設定オプション** 下のいずれかの設定オプションを選択してください。 - **DNS:** DNS txtレコードをDNSサーバーに設定します。この方法を用いると、Rhinoはクライアントへ追加設定をすることなくZooを検出することができます。 - **レジストリキー:** それぞれのクライアントマシンにレジストリキーを作成します。DNSがない場合、またはDNSの変更ができない場合は、このオプションを使用してください。 **DNSを設定するには** - それぞれのクライアントが属するドメイン名を決定します。マイコンピュータを右クリックし、プロパティをクリックします。ドメイン名の一覧は、システムのプロパティダイアログボックスのコンピュータ名に表示されます。 - ドメインのプライマリDNSサーバーに、**Zoo4=<ホスト名>**の形式で新しいTXTレコードを作製します。(<ホスト名>は[[ja:rhino:netbios|NetBIOS]]ホスト名です。例えば、完全修飾ホスト名が「ZooServer.bcn.es.mycorp.com」でドメインが「bcn.es.mycorp.com」である場合、[[ja:rhino:netbios|NetBIOS]]ホスト名は**ZooServer**です。 - Test the クライアントから**[[http://wiki.mcneel.com/_media/legacy/en/ZooBonusTools.zip|Zooボーナスツール]]**に含まれる**ZooDnsResolver**を使ってクライアントからDNS設定をテストします。 **それぞれのコンピュータにレジストリキーを設定するには** - まだ存在しない場合、Rhino 4.0を実行するそれぞれのコンピュータに次のレジストリキーを作成します: **HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\McNeel\RhinoLM** - **RhinoLM**キーに**zoo4**という名前の新規**文字列値**を作成します。 - **zoo4**値のデータをZooサーバーの[[ja:rhino:netbios|NetBIOS]]ホスト名に設定します。例えば、完全修飾ホスト名が「ZooServer.bcn.es.mycorp.com」でドメインが「bcn.es.mycorp.com」である場合、[[ja:rhino:netbios|NetBIOS]]ホスト名は**ZooServer**です。 - **[[http://wiki.mcneel.com/_media/legacy/en/ZooBonusTools.zip|Zooボーナスツール]]**に含まれる「SetZooServer」ツールは、このレジストリキーの作成を補助します。 =====その他の詳細===== * ZooはWANで稼動するように設計されていませんでした。しかし、ネットワーク設定に手を加え、稼動するようにされている方が出てきました。弊社でははそれらの設定のテストや認定はしていません。 * 基本条件は次のとおりです。 * すべてのマシンが同じWindowsドメインのメンバーであることを確実にしてください。 * 推奨しないこと: すべてのファイアウォールでUDPポート137と138、TCPポート139を開くこと。これは深刻なセキュリティー上の弱点です。これらのポートを一般のインターネットアクセスに開くことは推奨しません。インターネットで「[[ja:rhino:netbios|NetBIOS]]、セキュリティ、弱点、脆弱性」などをキーワードにして検索すると詳細な情報を見つけて頂くことができます。 * それぞれのマシンに固有のIPを割り当てるVPNを推奨します。 * Zooはネットワークアドレス変換(NAT)と互換性がない可能性があります。弊社では互換性を裏付ける完全なテストは行っていません。 * ドメインで1つだけZooが実行されていることを確実にしてください。ほとんどのZooの問題は、他にテストZooがあり(Rhinoを実行しようとしている同じマシン上である場合があります)、メールスロットの衝突の問題によって起こっています。 \\ ------------------------------------------------------------------------------- {{tag>Zoo_Japanese}}