Zooのトラブルシューティング
製品: Zoo 4.0
要約: Zooワークグループライセンスマネージャに関する問題解決のヒント
Zooはメールスロットという、シンプルでプロトコルに依存しないメッセージングテクノロジを使用してRhinoと通信します。Microsoftネットワークはドメインのログオンサービスを含む様々なエリアでメールスロットメッセージを使用しています。メールスロットメッセージングは最近のMicrosoftオペレーティングシステム全てで動作します。メールスロットメッセージングはワークグループネットワークとドメインネットワークの両方で動作します。
Zooの設定については、全く何もする必要がありません。すべてのコンピュータが同じWindowsドメインまたはワークグループに属し、同じサブネットにインストールされていればZooは要求に応じてライセンスを割り当てられるはずですが、Zooをご使用の際は以下の点にご留意ください:
アプリケーションに関する留意点
ZooはWindows 2000、Windows XP、Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2000、2003、2008のシステムで動作します。
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ZooはRhino 2.0または3.0の教育版または教育版ラボラトリーライセンス(CD-Key)とは使用できません。
Zooはアジア言語版のWindowsで実行されているRhino 2.0または3.0とは使用できません。
すべての製品がルーターを介したネットワークを越えてライセンスを取得できるわけではありません。ルーターを使用したネットワークでZooが実行できる製品、できない製品の一覧については
Zooと製品の互換性ページをご覧ください。
Zooコンソールアプリケーションを実行する際は管理者ユーザーまたは管理者ユーザーグループのメンバーとしてログインしてください。
ネットワークに関する留意点
すべてのシステムは同じWindowsドメインまたはワークグループに属している必要があります。
使用しているネットワーク接続にMicrosoftネットワーク用クライアントがインストールされ、有効になっていることを確認してください。そうでない場合、Failed to write to client mailslot(クライアントのメールスロットへの書き込みに失敗しました)というエラーがZooのログファイルに書き込まれます。
TCP/IPを使用している場合は、TCP/IPの詳細設定オプションで
NetBIOS over TCP/IPを有効にするが設定されていることを確認してください。そうでない場合、
Failed to write to client mailslot(クライアントのメールスロットへの書き込みに失敗しました)というエラーがZooのログファイルに書き込まれます。
RhinoまたはZooのいずれかを実行しているコンピュータがファイアウォールを使用している場合、次のポートが開かれていることを確認してください。
UDPポート137および138
TCPポート139
これらのポートはWindowsが
NetBIOS通信に使用します。組み込みの
Windowsファイアウォールを使用している場合は、例外で
ファイルとプリンタの共有を有効にしておいてください。
Zooとクライアントの間の名前解決の動作の確認
nbtstatは、NetBIOSの名前解決の問題のトラブルシューティングに役立つようデザインされています。ネットワークが問題なく機能している場合、NetBIOS over TCP/IPは NetBIOS名に対するIPアドレスを解決します。これはローカルキャッシュ参照、WINSサーバー問い合わせ、ブロードキャスト、LMHOSTSおよびHOSTS参照、DNS サーバー問い合わせを含む、NetBIOS名前解決のためのいくつかのオプションを通して行われます。
nbtstatを使用して名前解決をテストするには:
Zooサーバーでコマンドプロンプトを開きます。
nbtstat -a <クライアントコンピュータ名>とタイプします。
ネットワークアダプタの1つがクライアントコンピューターの名前解決をします。
クライアントコンピューターでコマンドプロンプトを開きます。
nbtstat -a <Zooサーバー名>とタイプします。
ネットワークアダプタの1つがZooコンピュータの名前解決をします。
nbtstatがZoo、クライアントいずれの情報も返さない場合、Zooはこのネットワークの設定では動きません。この場合はこのドキュメントやMcNeelサポートの範囲ではなく、お使いのネットワークが適切なNetBIOS名前解決をサポートするようにするお手伝いはできません。
Zooとクライアント間の接続の確認
net viewコマンドは、ドメイン、コンピューター、または特定のコンピューター上で利用可能な共有リソースの一覧を表示します。パラメータを付けずに使用すると、net viewは現在のドメイン内のコンピューターの一覧を表示します。
net viewコマンドを使用して接続をテストするには:
Zooサーバーでコマンドプロンプトを開きます。
net view \\<クライアントコンピューター名>とタイプします。
クライアントコンピューターでコマンドプロンプトを開きます。
net view \\<Zooサーバー名>とタイプします。
net viewコマンドは一時的な接続を確立することで、ファイル共有と印刷共有の一覧を表示します。
指定したコンピューターにファイル共有も印刷共有もない場合は、net viewコマンドは 一覧にエントリが存在しません というメッセージを表示します。
[システムエラー53が発生しました]というメッセージが表示されてnet viewコマンドが失敗した場合は、コンピューター名が正しいこと、コンピューターが動作可能であること、およびこのコンピューターと使用するコンピューターの間にある全てのゲートウェイ (ルーター) が動作可能であることを確認します。
[システムエラー5が発生しました。アクセスが拒否されました。]というメッセージが表示されてnet viewコマンドが失敗した場合は、リモートコンピューター上の共有を表示するアクセス許可を持つアカウントを使用してログオンしていることを確認します。
この接続の問題をさらにトラブルシューティングするには、次の操作を行います。
net viewコマンドとコンピューターのIPアドレスを、このように指定します: net view \\<IPアドレス>
net viewコマンドが成功した場合、コンピューター名は間違ったIPアドレスに解決されています。
net viewコマンドが成功した場合、コンピューター名は間違ったIPアドレスに解決されています。
Zooに関する留意点
Zoo ボーナスツール
ルーターのあるネットワークでZooを使用する際にRhinoがZooを見つけられない場合は、Zoo参照(レジストリキーまたはDNS)が正しく設定されていないことが考えられます。この場合、Zooボーナスツールを使うと問題が解決することがあります。Zooボーナスツールには以下のユーティリティが含まれています。
SetZooServer.exe - ワークステーションのレジストリキー参照設定を手助けします。
ZooDnsResolver.exe - DNS参照機能のテストを手助けします。
Zooボーナスツール