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ja:rhino:farfromorigin [2020/08/14] (current)
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 +===== Rhinoの表示に関するトラブルシューティング=====
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 +====ワールド原点から離れているオブジェクト====
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 +ワールド原点から(数百万単位で)極端に離れたオブジェクトは、ポリゴンメッシュ頂点の位置が単精度数で表されるため、表示や精度の問題に悩まされます。これはシェーディングやレンダリング、ポリゴンメッシュオブジェクトの表示に影響を与えます。
 +
 +原点に[[http://wiki.mcneel.com/jp/rhino/5/video/troubleshooting/artifacts|全てのジオメトリを移動]] し、そこでモデルを作成するのは解決策の1つですが、非常に大きな単位数を使う調査データに対応するよう配置する必要があるかもしれないため、常にこの方法が使えるとは限りません。以下の手順が問題の解決に役立つかもしれません。
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 +  - 元のモデルのコピーを作成します。これで**//オリジナル//**と**//コピー//**ができた状態になります。
 +  - **//コピー//**で関連するデータを原点に**移動**し、そのモデルの残りを**削除**します。
 +  - **//コピー//**で全て原点を中心にした新しいジオメトリを作成します。こちらに表示や精度の問題はないはずです。必要に応じて使いやすい単位にスケールしたり、作業しやすいようモデルをRhinoのグリッドに合わせて配置することもできます。
 +  - **Insert**コマンドを使うと、正しいスケールと配置で離れた場所にある**//オリジナル//**に、**埋め込み及びリンクされたブロック**として**//コピー//**をインサートすることができます。 
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 +リンクされたブロックは、**//コピー//**に変更が加えられると**//オリジナル//**で更新されます。**//オリジナル//**は常に正しい位置に正しいデータがありますが、作業中のモデルではないため表示やメッシュ、精度で起きる可能性のある問題はあまり影響しません。ファイルはクライアントの必要に応じて異なるファイル形式で保存することができます。ブロックインスタンスはエクスポートの前に分解される可能性があります。
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 +*//オリジナル//**はモデルのスケール/入れ替えを行うコンテナファイルだけになっています。オリジナルのデータは全て外部のソースにリンクさせることが可能です。これにはプロジェクトの経過全体に渡って更新を受け取る場合、オリジナルのモデルからのデータを含めることができます。この外部のデータは更新可能で、毎回スケール/変換しなくても全てオリジナルで更新することができます。
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 +Rhinoニュースグループでこの手順をまとめてくださったMike La Fonさんに感謝します。
  
ja/rhino/farfromorigin.txt · Last modified: 2020/08/14 (external edit)